2019年 08月 21日
”あおり運転”なくならないかな。
ずっと昔から日常的に起こっていたことで、運転年数の長い人であれば、経験したり、目にしたことは一度や二度ではないであろう。
交通をめぐる喧嘩を表す「Road Rage(ロードレイジ)」という言葉も
昔から存在していたものだ。
かなり前から進んでいた。
事故だけでなく、暴漢に襲われたときの証拠動画も簡単に撮ることができるからだ。
そう起きやすいものではない。
日本でも必要なのかもしれない
だが、乗り込む人をちゃんと見て、「話の通じる相手かどうかを見極める」といった“アメリカ的感性”をちょっぴり持つことも、無用なトラブルを避ける策として認識すべきなのかもしれない。
長距離トラック運転手
相手がトラックであろうと乗用車であろうと、「絡まれるリスク」を常に意識するものだという。
走行中に突っかかられたときは、相手の気が済むように、あなたが偉いですよ、私は降参しましたというメッセージを運転で出す。
肝心なのは、相手の頭に血が上る前にそれをやること。これで相手が去らなかったということは、私の場合一度もないです。
部下にも、道路交通法や社内の規則を守っているんだから『自分は正しい』という意識を絶対に持つな、大型を転がしていると気が大きくなりがちだから気をつけろ、と口をすっぱくして言っています。」
相手のロードレイジは、「世の中どんな奴がいるか、わかったものではない」という、自分の心の持ちようで相当回避できるものだろう。
こっちのほうが体感的には厄介である。
日米欧をドライブしていて、明らかに“善良な市民”と思われる者同士の
競り合いが一番多いと感じるのはどこか。
実は、一番血の気が少なそうな日本である。
トヨタの開発陣は
欧州の交通慣習を学んだ
「ドイツはセンターラインのない山道でも制限速度の100km/hで走り、
相対速度200km/h近くで平然とすれ違うような国ですが、印象的だったことのひとつが、自動車学校では発進時に後続車の邪魔にならないよう速やかに車速を上げるよう習う、ということでした。
交通全体の中で、自分がどう振る舞うべきかを習うんです」と語るトヨタのエンジニア。
筆者は若い頃、イタリアの自動車学校に行った。そこで最初に強調されたのは、道路交通において重要なのは、他者の権利を尊重することだった。
他者の権利を保障することが
自分の権利の保障につながる
ならず者によるロードレイジや走行妨害は論外としても、普通のドライバーによるあおり運転も多発しているとなると、それに対して「あおりはダメです」と言ったところで、効果はほとんどないだろう。
「他者の権利を保障することが自分の権利の保障につながる」という欧米流の
良いところを、交通教育に取り入れていくべきではないかと、つとに思う次第である。
長距離トラックの運転手さんが言う、相手の気が済むように身を引く、
相手を怒らせないように振舞うなどの気を使って運転するようにしていれば、
トラブルを回避できるでしょう。
すべてのドライバーさんがこのような気づかいができて、心に余裕があれば、
”あおり運転”などするはずはないのですが・・・。