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人の尊厳を守るは当然、でも現場は疲弊

えっと、本日の中日新聞22面にある、
”尊厳を奪う「安全第一」”という記事を読み、私が感じたことを語りたいと思います。

先ずは記事の内容から、

80代の女性、認知症で要介護1、脳出血で総合病院に入院し、点滴治療を行った。
点滴を抜かないように、当初からミトン手袋をはめられていた。
手が不自由なのを嫌がって壁を叩いたり、夜間に声を上げたりし
精神科病棟へ移された。
移動時は車いすに胴体をベルトで固定された。
家族が転院を考えているうちに、固定された車いすごと転倒し再び脳出血、
病院側は謝罪したが、拘束は続いた。
拘束については、事前に説明を受け同意していた。

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国立精神医療研究センターの調査では、一般病院、介護施設など約700機関の
6割以上が「身体拘束することがる」と回答。
県内の別の総合病院の看護師は、「点滴の管が抜けるリスクを考えると
拘束はゼロにできない。限られた人員で安全を守るために必要と思えてしまう。」

身体拘束廃止に取り組んでおられる吉岡氏によると、
「患者の体を拘束すると、尊厳を傷つけ、気力をなくしてしまうし、回復力が
落ち、体の状態も悪化して肺炎などを起こしやすくなり死期を早めてしまう。」
精神的に不安定な高齢者が暴れたりするのは、
「不快なことがあるから。患者の身の回りを清潔に保ち、睡眠や排泄など
規則正しく整える、寝たきりにさせず、着替えて食堂で食べさせるなど、
不快さを取り除き適度な刺激を与えると、拘束しなくても済むケースも多い。
その人らしさを尊重した温かいケアを続け、人間らしい生活を取り戻すことで
拘束はほとんど止められる。」

という内容の記事でした。

みなさんは、どうお感じになられたでしょうか?
吉岡氏のおっしゃられる事は、非常にもっともであり理想の看護。
誰しもが看護される立場にあれば、吉岡氏の言う環境でお願いしたいと願うでしょう。

がしかし、人口減少真っただ中の現在において、そのような環境で看護できる
現場はどれくらいあるのでしょうか。

そのような所があったとしても、人口の多い都会か、お金をたくさんつぎ込めば田舎でも至れり尽くせりの環境で看護してもらえるかもしれません。

看護や介護の現場は、キツイ仕事と敬遠されがちであり、慢性的な人手不足の
状況です。
「安全第一」という言葉に置き換えているだけで、実際は「人手不足」というのが本当では。

私の母親は、6年前に他界いたしましたが、入院中はミトンをはめられ、起きている時は車いすに固定され、ナースステーションに置かれていました。
アルツハイマー病でしたから、仕方ないなぁと思いました。
本人からすれば、相当不快であったでしょうね。
だからと言って、その総合病院に対して、もっと人間扱いしてほしいとは言えませんでした。
その総合病院にしても、もし認知症の患者がフラフラと出かけたりしたら、
少ない人員では探すにも探せないだろうし、看護師が目につくところに居てもらわないと困るという理由はわかります。

看護師も医師も、患者が多くて(お年寄りが増えると必然的に)、次々と対応してゆかなくてはならないので、一人一人の患者に向き合うことが難しいと思われます。

患者さんの意思を尊重したい、けれども、現場にはもうそんな余裕がないんです。
看護師や医師は、使命感を持ち、過重労働をいとわず(そんなことはない、本当は自分を大事にしたいと思っていらっしゃるはず)自分たちの命を削って頑張って下さっています。

拘束を擁護するつもりはありませんが、人口減少のうえ、キツイ現場であるがゆえの人手不足、患者が増えている現状を考えると拘束はやむを得ない。

将来、介護ロボットが登場し、認知症患者の相手をしたり、行動の監視役を努めてくれると拘束もしないで済むかもしれません。

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私は、医療の現場で働く看護師や医師の方々が、過重労働で倒れたりされたらと心配でいます。
多忙を極める医療現場の現実を見聞きして思うのは、私たちがなるべく医療機関にかからないようにすることで、多忙を少忙に変えられるのではないか。
そうです! 私たちは医療をあてにし過ぎているのです。
今気が付いた。(;・∀・)

人口減少し、社会保険、国民保険を納める額が減少しているのにもかかわらず、窓口負担が変わらないのを不思議に思いませんか?

これは、私の想像ですが、納付額の減少分を借金で埋め合わせているからに思います。
国が破綻したら、それこそ今の負担額では済みそうにありません。
考えるとちょっと先々が恐ろしいですね。
何はともあれ、健康第一‼(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

by kamosiya | 2019-07-24 19:53 | ひとり言 | Comments(0)

麹作りに魅了され発酵食品を作り、心や身体に良いと思われることを追求して参ります。


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