とうとう危惧してきた”ゲノム編集”された食べ物が、市場に出回ることになりました。
どうしてこうも容易くたいした議論を尽くしたわけでもなく、海外の動向をも
無視して簡単に”ゲノム編集”された食べ物が安心だとして市場に堂々と出せるのか。
中日新聞の社説を読むと、
ゲノム編集食品に関しては、作り方によっては、開発情報を任意で届け出るだけでよく、遺伝子組み換え食品のような審査を受ける必要がないことにするという。
ゲノム編集には2種類あり、対象のものに、
新たな遺伝子を組み込む方法、対象のものの遺伝子を切断して壊す方法がある。
いずれにしても、遺伝子を操作して、生き物の性質や形態を改変することに違いはない。
前にblogで”マッスル真鯛”のことを語りました。
このマッスル真鯛は、食欲を抑制する遺伝子をわざわざ壊してまで、鯛にいっぱい食べさせて短い期間に大きくさせることを目的に造り出された真鯛です。
これは不自然極まりない生き物に対する冒とくであり、人間のエゴが産み出した実にみっともない食べ物。
神様がご覧になっていれば、人間はなんと醜くく浅ましい欲の塊り。
どうしてここまでするのかと、呆れているはずです。
厚労省の変な屁理屈のような言い訳が、
外部遺伝子を組み込む場合は、規制対象。
切断して壊す場合は、自然に起きる突然変異と変わらないから審査不要。
政府はゲノム編集食品の法的な位置づけを年度内にするつもりでいて、
このスケジュールに合わせるがために性急に決まったようである。
消費者団体などからは、「安全性の議論が足りない」という声も上がっている。
アメリカでは、農務省が規制をしない方針、欧州司法裁判所では遺伝子組み換えと同様、規制すべきだと判断を下している。
社説では、編集技術の精度が高いとはいえ、間違った部分で遺伝子を切断し、”想定外”の形質を与えてしまう「オフターゲット」という誤りが起きる恐れは残る。とあります。
命の源である食べ物は、人間のおもちゃではありません。
遺伝子の解析ができたから、人間の思い通り万能に操作できるという大きな勘違いが暴走を産み、やがて人間に災いをもたらすだろうと私は考えております。
私は一粒の種から成長した作物や、人間が食べられるまでに育った🐟や🐓、🐷、🐄。
これらは神様から齎された恩恵(恵み)であり、私達と同じ生きている生き物である。
その生き物の命をいただきながら、私たちは生かされている。
食べるときは、感謝しながら口に運んでよく味わうことが、その生き物の命を
いただく側の姿勢でなければならない。
もっと食べ物に対して謙虚でいなければいけないとも思います。
食べ物の存在を、当たり前に感じすぎてはいないでしょうか。
遺伝子操作して良いものを造っていると当然のように考えている人たちは、
その根本的なことを完全に見落としています。
ゲノム編集食品に対して、消費者の私たちが厳しい態度で、断固拒否(買わない口にしない)して、この愚かな行為を止めさせなければ、これからどんどん遺伝子を壊され造りかえられた食べ物が増えてくることでしょう。
そうなれば、ゲノム編集食品、遺伝子組み換え食品が幅を利かせて、そうでない物が手に入りにくくなってしまうかもしれません。(>_<)