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「子供を守る」は理想論

悲しい、実に悲しい、可哀そうで可哀そうで、なぜこのような結末を迎えなければならなかったのか。

小学4年生女児の父親による虐待死のことです。

学校に救いを求めていたのに、学校側が救うどころか、虐待から命を奪う行為に走らせたきっかけを作ってしまった。
子どもが、SOSをはっきりと大人に発信しているのに、それを解っているはずの大人によって、女児が一番知られたくない父親に知られることとなり、恐怖と学校へ伝えたことを後悔し、どんなに悔しく、空しく、無念だったか。

学校、教育委員会とは、どんな役割があるところなのか。
今回はいじめではないが、虐待と共通すると思われる項目を載せてみました。

文部科学省の ”学校におけるいじめ問題に関する基本的認識と取組のポイント”

 いじめの防止等は、全ての学校・教職員が自らの問題として切実に受け止め、徹底して取り組むべき重要な課題である。
児童生徒の様々な問題行動等への対応については、早期発見・早期対応を旨とした対応の充実を図る必要があり、関係機関との連携を図りつつ、
問題を抱える児童生徒一人一人に応じた指導・支援を、積極的に進めていく必要がある。
 

1 いじめ問題に関する基本的認識
以下の点を踏まえ、適切に対応する必要があること。
1.「弱いものをいじめることは人間として絶対に許されない」との強い認識を持つこと。
2.いじめられている子どもの立場に立った親身の指導を行うこと。
3.いじめは家庭教育の在り方に大きな関わりを有していること。
4.いじめの問題は、教師の児童生徒観や指導の在り方が問われる問題であること。
5.家庭・学校・地域社会など全ての関係者がそれぞれの役割を果たし、一体となって真剣に取り組むことが必要であること
2に追記されているのが
子どもの悩みを親身になって受け止め子どもの発する危険信号をあらゆる機会を捉えて鋭敏に感知するよう努める。
5に追記されているのが
いじめの解決に向けて関係者の全てがそれぞれの立場からその責務を果たす必要がある。

(2) 適切な教育指導
a) 全ての児童生徒への指導

2 いじめられる児童生徒や、いじめを告げたことによっていじめられるおそれがあると考えている児童生徒を徹底して守り通すということを、言葉と態度で示すこと

(3) 組織体制・相談体制の充実
1 都道府県や市町村の教育委員会においては、学校指導事務担当課だけでなく、広く関係する部課においてもいじめの問題を自らの課題として取り組み、教育委員会が一丸となってこの問題に対する取組を進めていく必要があること。
2 教育相談員の配置を積極的に進めるなど、教育委員会や教育センター等の相談体制の整備・充実を図るとともに、利用者の相談ニーズに配慮し、相談時間を延長するなど相談窓口の開設時間の工夫等を行うことが必要であること。

いじめについて、真摯に取り組むようにという文章が随所にありました。
文章は理想論を展開しなんとでも立派なことが書けます。
実際は苦しんでいる子供の目線になることもなく、親身とは程遠く、配慮にも欠けている。

今一度、教育関係者、児童福祉関係者の方々に、この文科省が製作した、いじめ対策マニュアルを読み返していただき、肝に銘じていただきたい。

今回の事件で、今現在、いじめもしくは虐待に苦しんで、誰にも相談できずにいる子供からみたら、やっぱり大人(先生や親などの)は助けてくれないと解ったのではないでしょうか。
そう理解した子供は、少なくないのでは。

相談したくても、助けを求めたくても、こうした大人の失態を知ったら、子どもは大人を信用しない。

そうなったら、なんのための ”いじめ対策マニュアル” なんでしょう。
学校、教育委員会、児童福祉なんて、子どものために存在しているとは
とても言えません。




Commented by sutekinakurashi7 at 2019-02-02 22:43
こんばんは。コメントお久しぶりです。
事件のニュースを見たとき、またか ! ! というのが正直な感想でした。
児童相談所の職員も、学校の先生も、いい加減まともに仕事して欲しい┄。
罪のない子供が、一体何人犠牲になればいいというのでしょうね。

人手が足りないというのは言い訳だと思います。
緊急性を見極める判断力さえあれば、仕事の優先順位はつけられますもの。
そもそも子供の命を守る気がない、としか思えません。
給料をもらうに値しないです。

スミマセン、、。つい語気が荒くなってしまいました┄m(_ _)m
   HIGA
Commented by kamosiya at 2019-02-06 20:54
この事件、SOSを出した子供を救うことができたはずなのに、モンスターペアレントに対応するのが面倒で保護するべき子供を放棄した。
しかも、母親が虐待の場に一緒にいて子供を守ることもなかったとは、子どもにとってあまりにも冷酷な仕打ち。
夫のDVの被害にあっていたかもしれないが、子どもを守るために、お母さんには勇気を持って欲しかったです。

この事件は、虐待やいじめに遭い苦しんでいる子供らに、救いを求めることを諦め、大人に失望し、絶望感を与えてしまったと思います。
教育者や福祉関係者ではない私たち大人たちが、もっと周辺にいる子供のことを気にかけ、異変に気付けるような存在でいなければ子供の悲劇はなくならないのでしょう。
by kamosiya | 2019-02-02 19:47 | ひとり言 | Comments(2)

麹作りに魅了され発酵食品を作り、心や身体に良いと思われることを追求して参ります。


by kamosiya su-