2018年 09月 27日
昔はニオイに敏感だったのに・・・
嗅覚は「ニオイ」を感じとることです。
嗅覚が衰えてくると次第にニオイも感じなくなってしまいます。
ご飯が味気ないものになって「おいしい」とは感じなくなるのです。
大切なニオイをかぎわける部分は「鼻」になります。
人間の鼻の奥には「嗅上皮」と呼んでいる部分があるのです。
「嗅上皮」にある嗅細胞が空気の中にある化学物質を吸収して電気信号として脳に伝達します。
脳が嗅細胞から出た信号をキャッチして「ニオイ」を認識するのです。
嗅細胞が感じとる化学物質はおよそ数十万種類にもおよぶのです。
私たちはより細かいニオイを鼻でかぎわけていることになります。
嗅覚が衰える原因はほとんどが「加齢」です。
私たちは鼻の中にある嗅上皮でニオイをかぎわけています。
しかし、加齢がすすむと同時にニオイを感じとる神経が弱くなるのです。
神経の働きが弱くなることでニオイも感じとることができなくなってしまいます。
加齢によって弱まる神経は「嗅覚受容神経」と呼ばれている神経です。
嗅覚受容神経は再生を繰り返しているものですが、加齢によって再生ペースが少なくなります。
そして、不完全な細胞が増えていくのです。
完全な細胞ではないため、ニオイを感じとりにくくなるのでしょう。
嗅覚が衰え始めるのは「60代~70代」
若いころは嗅覚が鋭かったのに、中高年になってから鈍くなったと感じる人は多いでしょう。
60代からうすうすと衰えを感じ始め、70代に入ってから急激に嗅覚が鈍くなった
という人が多くなります。
そして、80代になると自然とニオイが感じなくなってしまうのです。
若いころから嗅覚が衰える人はあまりいません。
しかし、完全に嗅覚がなくなるケースはありません。
日常生活では支障をきたしていても、少しニオイを感じとる程度に衰えるでしょう。
また、人の体質によって衰え始める時期やスピードも異なります。
急激に嗅覚が衰え始めた場合、病院に診てもらったほうが良いでしょう。
まとめ
嗅覚は「ニオイ」を感じとる感覚