本日の葛の教室で、Mさんという方がいらっしゃいまして、その方は私より年配の女性でした。
ホーローの鍋を使って湯を沸かしていると、私は7層の鍋を持っていると
おっしゃいました。
その鍋は外国製ですか? とお聞きしたら、それが韓国製だったのよ。と
ちょっと嫌そうな顔でおっしゃいました。
韓国製の何がいけないのかと思っていたら、韓国はいつまでもねちねちと
”慰安婦”の問題を持ち出しているから、もうそのことは賠償済みでしょ と。
私はそこで、
日本はドイツのように過去の歴史と真正面から向き合って来なかったこと、
今も天皇陛下ぐらいしか、過去の侵略戦争に対する真摯な謝罪をしていないこと
が、今もなおしこりとして残っているのだと思うと答えました。
日本では、終戦記念日の時期ともなると、空襲のこと、原爆のことなど、
戦争によって危害を受けた側のことだけをクローズアップして報道がなされています。
それと同じことではないでしょうか?
韓国にしろ、中国にしろ、日本軍によって危害を加えられたことは、
解放記念日(日本の侵略戦争から解放された日)に当然のように報道がされているはずです。
そこで、日本がもう戦争の賠償は済んだのだから、いつまでも”慰安婦のこと”を
言うのはおかしいと過剰に反応すれば、当事国にとって不愉快極まりないと思います。
原爆を落としたアメリカでさえ、原爆を落としたことは悪い事ではない、
そのおかげで戦争が早く終わったのだという考えが主流です。
日本の政府が天皇陛下のように、過去の悲劇を起こした真実と
真摯に向き合ってきていれば、これほどこじれた関係になってはいなかった
のではないかと私は考えます。
いじめだってそう、いじめをした側はいじめの行為をそんなに覚えて
ないけれど、いじめを受けた側はされたことをいつまでも覚えていますから。